くらし情報『モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか』

モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか

ロマンは「そのダンスの喜びを体現」し2021年に没したダンサーのパトリック・デュポンに本作を捧げている。

これに続くのはベジャール珠玉の3作。『2人のためのアダージオ』は1986年初演の『マルロー、あるいは神々の変貌』からの抜粋で、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタにのせて、ある男と”死“を匂わせる女の濃厚なダンスが踊られる。『コンセルト・アン・レ』は、ストラヴィンスキーの同名のヴァイオリン協奏曲ニ調を、ひと組の主役ペアと男性ソリスト、女性群舞で視覚化するベジャールには珍しいネオ・クラシカルなバレエ。フィナーレには規律から脱したダンサーたちが祝祭的なダンスを繰り広げる。そしてプログラムの掉尾を飾るのが『ボレロ』。巨大な赤いテーブルの上で踊る孤高の“メロディ”と、そのカリスマに導かれて群がる “リズム”たち。ラヴェルが構築した精巧な音楽をダンスで鮮やかに展開しながら、爆発的な絶頂をもって終結し、観る者に衝撃とカタルシスを与える、ベジャール不滅の傑作だ。


モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか

『2人のためのアダージオ』photo: BBL - Gregory Batardon
モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか

『コンチェルト・アン・レ』photo: BBL - Gregory Batardon
モーリス・ベジャール・バレエ団が3年ぶりの日本公演。クイーンの名曲がダンスで炸裂する『バレエ・フォー・ライフ』ほか

『ボレロ』photo: BBL - Gregory Batardon
時代とともに歩み、常に熱狂を巻き起こしてきたモーリス・ベジャール・バレエ団の2024年日本公演をお見逃しなく。

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