2022年5月26日 18:00
『光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション』開幕 印象派、古典派から知られざる洋画作品も
鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907 泉屋博古館蔵
仙波均平《静物》1910年泉屋博古館蔵
渡辺與平は新聞や雑誌で竹久夢二と人気を二分した画家。明治末に日本に紹介されはじめた点描表現を取り入れている。
渡辺與平《ネルのきもの》1910年泉屋博古館蔵
第3章「東京美術学校派と官展の画家」では、黒田清輝がフランスで学んだ外交表現を駆使した画家たちを取り上げる。和田英作や藤島武二、岡田三郎助らの作品は、当時一世を風靡した。
展示風景より
齋藤豊作は、東京美術学校を卒業後パリに留学し、アンリ・マルタンなどに影響を受けて独自の点描表現を切り開いた画家。独特の色彩感覚に目を奪われる。
左:齋藤豊作《秋の色》1912年右:藤島武二《大王崎》1932年いずれも泉屋博古館蔵
続く第4章「岸田劉生とその周辺」では、岸田劉生を中心に、第5章「20世紀のパリと日本」では、20世紀初頭のフランス絵画に惹かれた日本の洋画家たちの作品と、ピカソ、ルソー、シャガールなどがあわせて紹介される。1917年に神奈川県藤沢市の鵠沼に移り住んだ岸田劉生は、のどかな風景や子どもたち、そして血色が良くなった自分の顔などを独自の画風で描いていた。