17世紀のインドが舞台の現代戯曲『タージマハルの衛兵』を小川絵梨子が日本初演
その変化を表現するため、テクニカルな演出が取り入れられる予定だという。
「私は普段、水を使ったり舞台が動いたりといった機構を使うことがあまり多くないんです。ただ今回は外のシーンと内側のシーンを行ったり来たりする部分について、美術の二村周作さんが素敵なアイデアをくださった。その他照明、音響のみなさんも含めてスタッフの力を借りて、舞台の機構も含めて観る方が飽きない作品になると思います」
「ことぜん」シリーズの掉尾を飾る今作。「個人」と「全体」について考えるという大きなテーマを持ちつつも、作品自体は演劇の面白さに満ちている。
「『ことぜん』というと難しそうと思うかもしれませんが、作品自体はまったく難しいものではないので。気楽に観ていただければ、ストーリーが立ち上がってくるはずです。一緒に旅を楽しんでくださればと思います」
12月23日(月)まで。
取材・文:釣木文恵