くらし情報『THE MODSが"約束の地"日比谷野外音楽堂へ帰還 40周年記念ライブレポート』

2021年10月31日 15:50

THE MODSが"約束の地"日比谷野外音楽堂へ帰還 40周年記念ライブレポート

普段であれば、場内に響き渡るモッズコールがお約束だか、そんな声は一切発せられず、"約束の地"に訪れたファンすべての全身全霊の拍手に包まれ「ワン、ツー……」のカウントが入る。

THE MODSが"約束の地"日比谷野外音楽堂へ帰還 40周年記念ライブレポート


オープニングナンバーは80年代から今に繋がる普遍性を秘めたEPIC時代の名曲「BLUE RESISTANCE」だった。「ここは地下の中暗い深い闇の中……」と歌われるプロテスト・ソングでもあるこの曲をオープニングに持ってくるところなど、常に時代を映す鏡であったモッズというロックンロールバンドの"らしさ"を物語っていた。

3曲目に入る前、リーダーの森山達也はMCで言う「本当は欲しいよ。罵声でもなんでも」と。ここで特筆すべきはファンの品格だ。普段であれば観客と一体化したシンガロング・スタイルがモッズのライブの常であったが、今回は、客席からの嬌声は一切聞こえず、熱視線だけがフロアにそそぎ込まれる。
THE MODSが"約束の地"日比谷野外音楽堂へ帰還 40周年記念ライブレポート


その凝縮された熱量は、今までモッズのライブでは感じることの出来なかった極上の空間を作り上げたと言っても過言ではないだろう。このツアーを無事に何とか成功させたい。その気持ちは、メンバーもスタッフもそしてここに集うファンもみな同じだということを痛烈に感じた。

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