玉屋2060%(Wienners)×三原健司(フレデリック) 対バンライブ直前インタビュー「実はすごい昔に1回だけ対バンしてるんです」
でも「手拍子」っていうのはダサいから「リズムください」って言うみたいな謎のこだわりはあるんだけど(笑)。そうやって、みんな必死に自分たちの音楽を説明して伝えてるんだなって思ったら、それまでダサいって思ってたバンドの見方も一気に変わって、自分たちのライブのスタンスも変わっていったんです。
――なるほど。
玉屋もともとを辿ると、自分たちはパンク、ハードコアのシーンにいたけど、そこからなぜ抜けたかといったら……これはパンクの大好きなところでもあるし、大嫌いなところでもあるんですけど、「分かるやつだけに分かればいい」みたいなスタンスが蔓延しているのがめちゃくちゃ腹立ったんですよ。政権批判しているようなバンドが10人のお客さんの前でそれ言っても国は動かないよって単純に思っちゃうんですよ。そういうのにムカついて、そういうところに「ざまあみろ」ってやりたいから上に行こうと思ったんです。なのに「手拍子やるの嫌だ」とか言ってるのはなんか違うし、それこそ俺が「分かる人に分かればいい」ってなってたなって。それこそフレデリックとかは何年もそこをやってきたバンドだから、観ていると楽しいというか、学んでいる感じもあるんですよね。