2021年11月5日 18:00
“人間よりも人間らしい”守護者を描く。恒松あゆみと川田紳司が語るマーベル最新作『エターナルズ』
だから完成したものを試写で観たときにキャストの声が役者さんの表情や演技にちゃんとシンクロしていると感じました。
僕もキャラクターの気持ちや心理的な部分をシンクロさせながら演じていくわけですけど、声で表現する上では、その感情をあえて“封じる”ことも重要でした。決して棒読みになるわけではないんですけど、内に秘めた想いをあえて表現しない。高性能なマイクで収録していただいて、そこにある息づかいであったり、漏れ出てくる感情を拾っていただける状況でしたので、あえて“表現しない”ことへの集中力と言いますか……キャラクターとのシンクロはしっかりと保ちながら、声の中には秘めたものがある状態。それが画と合わさった時に表現が成立するんだと思うんです。だから今回は本当に集中力を使いましたね」(川田)
劇中でエターナルズのメンバーは様々な状況に放り込まれ、その運命に翻弄され、迷い、傷つき、言葉にならない感情を味わうことになる。マーベル・スタジオ映画作品らしく豪快なアクションや観客をアッと驚かせる意外な展開、爆笑必至のシーンもふんだんに盛り込まれているが、本作は過去10余年に渡って描かれてきたどのマーベル・スタジオ映画とも似ていない。