くらし情報『阿久津仁愛の現在地「芝居はうまく見せようとするとダメ」』

阿久津仁愛の現在地「芝居はうまく見せようとするとダメ」

反省するシーンもあれば、撮影しているときは自覚していなかったけど、思ったより良かったなと思うシーンもある。まだまだ映像のお芝居は難しいなって試行錯誤中です」

阿久津仁愛の現在地「芝居はうまく見せようとするとダメ」
目指す頂は、遠い。だが、途方に暮れていても前には進めない。反省を繰り返しながら、そこで得た課題を次なるハーケンとして打ち込み、岸壁を登っていく。

「出来上がった作品を見ると、自分の中でのシーンの理解度がよくわかるんです。理想はどのシーンもちゃんと深くまで理解することなんですけど、どうしてもまだまだここは理解が浅かったなと思う場面もあって。やっぱりいちばんダメなのは、うまく見せようとすること。そういうのって、映像だと全部見えちゃうんですよね」

そう自らに戒めながら浮かぶ理想のお芝居は、やっぱり古田新太から学んだことだった。


「結局、相手のお芝居を素直に受け取って、それに応えるのがいちばんなんですよね。もちろん中には自家発電して言わないといけない台詞もあるんですけど、お芝居の基本はキャッチボール。相手からもらうものが大きければ大きいほど、自分の中からいいものを出せる。そこをこれからも忘れずに、ちゃんと磨いていきたいです」

23歳。

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