くらし情報『動乱の今、露オペラ上演の意義探る座談会、新国で 新国立劇場オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』』

2022年11月10日 17:30

動乱の今、露オペラ上演の意義探る座談会、新国で 新国立劇場オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』

オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』オペラトークより、左から)佐藤優(作家)、亀山郁夫(ロシア文学者)、大野和士(指揮、新国立劇場オペラ芸術監督)


11月15日(火)に初日を迎える新国立劇場のムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》新制作初演。6日(日)、劇場で「オペラトーク」が開催された。公演の指揮者でもある新国立劇場オペラ芸術監督・大野和士の司会進行。パネリストとしてロシア文学者の亀山郁夫と、元外交官で作家の佐藤優が登壇した。


動乱の今、露オペラ上演の意義探る座談会、新国で 新国立劇場オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』

亀山郁夫(ロシア文学者)
冒頭、まず亀山が「今このオペラが上演されることにショックを受けた。日本でしか体験できない世界的事件」と言えば、佐藤も「とても勇気が必要なこと。みんなが少しずつ勇気を出し合うことで、政治的・軍事的な戦いの中でも、われわれ人間の共通の言葉を見つけることができる。上演にはとても意味がある」と述べた。芸術の現代性、社会性が、これまで以上に大きな意味を背負っている時代であることを、あらためてひしひしと感じる。

動乱の今、露オペラ上演の意義探る座談会、新国で 新国立劇場オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』

佐藤優(作家)
16世紀末の実在のロシア君主ボリスを題材にした作品。大野はまず、その時代の背景である「大動乱時代」が、現代のロシアでどのように捉えられているのかを尋ねた。

「ロシアがモンゴルの支配から自立する長い戦いの時代の末期。
そうしたテーマが、現代の大きく混乱する世界とどう重なっているかを読み取ることが大事」

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