w.o.d.×キタニタツヤ お互い切磋琢磨し合える仲間「『BLEACH』対バン」
とひとりごとのように呟くと、MCもそこそこに「遊びましょう」と次の曲へ入っていく。
アシッドなグルーヴが冴え渡る「Kill your idols, Kiss me baby」へ。反復するリズムと螺旋を描くように上昇していくベースラインでオーディエンスをぶっ飛ばすと「lala」へ。〈lala〜〉のコーラス部分ではフロアに歌を預けるサイトウ。満足げに頷くと、バンドは怒涛のアウトロセッションに突入していった。それぞれの楽器と格闘するようにして音を鳴らすと、そこから一気に急旋回。鳴り響いたのはシンプルに突き抜けるガレージ・ナンバー「1994」。元良が体全体で叩くエイトビートにのって、サイトウの歌うメロディが瑞々しく広がる。
さらに一呼吸おいて「夏の曲やります」と「陽炎」へ。明るい光がステージに降り注ぐ中、爽快なギターと優しさを帯びた歌が最近のうだるような暑さとは違う、青くて美しい「夏」を連れてきてくれた。
3ピースのアンサンブルが塊になってこちらの体にぶつかってくるような「バニラ・スカイ」を経て披露されたのは「オレンジ」。タイトルどおりオレンジ色のライトに照らされたサイトウがギターを弾き歌い始める。