くらし情報『表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕』

2021年7月26日 18:00

表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕

彫刻を学ぶため留学したパリで後に夫となる保田春彦と出会い、結婚。将来を託望されていたが、家事と育児に専念し、家族が寝静まった深夜に制作を行っていた。彼女が生涯に残したわずかな作品は、彼女の信仰と密接に関わったものが多い。

表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕

展示風景より シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田の作品を夫の保田春彦がコラージュにしたもの
表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕

シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田 《シエナの聖カタリナ像とその生涯の浮彫り》(1980-84、一部)
チェコスロバキア(1923年当時)のプラハに生まれたズビニェク・セカルは、反ナチス運動に関与したため、18歳から4年間にわたり強制収容所に送られ、過酷な拷問を受けていた。解放後、翻訳家やグラフィックデザイナーとして活動後、プラハの春が起こった1969年にウィーンに亡命する。彼が60歳を過ぎてから制作するようになった箱状の立体作品は、見るべき角度が定められた正面性を持っており、棺桶や祭壇画なども想起させる。これまでの体験の記憶が封じ込まれているのだろうか。

表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕

シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田とズビニェク・セカルの作品の展示空間
表現することを糧に生きた5人の作り手たちを紹介 『Walls & Bridges』展、東京都美術館にて開幕

ズビニェク・セカル《十字架》1970年代
大分県日田出身の東勝吉の作品は色も鮮やかだ。

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