RADWIMPS、全公演ソールドアウトとなった北米ツアーのオフィシャルレポート&インタビューが到着
2200人収容キャパで、オープン前から長蛇の列を成していたニューヨークらしい多様な人種のオーディエンスたちによって埋め尽くされた会場の光景は壮観だった。
開演時刻の20時を数分過ぎたころに日本で言うところの前説=間もなくライブが始まるというアナウンスからオーディエンスは歓喜の声を上げ、オープンニングのSEとともにメンバーがステージに現れると、その様相は叫びに近いものとなった。
バンドの編成は野田洋次郎、桑原彰、武田祐介に森瑞希とエノマサフミのツインドラムを加えた5人編成。ここからヨーロッパ、日本国内のライブハウスツアー、アジアと続いていくためセットリストの詳細な記述は避けるが、新海誠作品の主題歌群を映像演出とともに要所要所に散りばめながら、RADWIMPSというロックバンドの肉体性を5人編成で際立たせるにはうってつけの構成だった。
序盤で披露された「グランドエススケープ」(『天気の子』主題歌)や「前前前世」(『君の名は。』主題歌)、終盤の「カナタハルカ」(『すずめの戸締まり』主題歌)における、イントロの時点で示されたオーディエンスのヴィヴィッドな反応に新海誠作品の影響力をまざまざと感じた。