2021年6月26日 12:00
にしな、初ワンマンでみせた音楽への切実な覚悟「これから先も、どこまでも自由に」
写真:上山陽介
6月25日、にしながワンマンライブ『hatsu』をZepp Tokyoで開催。そのオフィシャルレポートが到着した。
4月にファーストアルバム『odds and ends』を発表したにしなにとって、この日が初めてのワンマンライブ。貴重な機会を目撃しようと、場内はたくさんのオーディエンスが埋め尽くした。
バンドメンバーに続いてにしながステージに姿を現し、一曲目に披露されたのは「真白」。アコギを抱えたにしなが愁いの中に芯の強さを感じさせる声で歌い出すと、それだけで場内の空気がガラリと変わる。《返してよ 私のはじめてを》という歌詞と初のワンマンであることのリンクにニヤリとさせられ、エネルギッシュなギターソロを挟み、歌声はさらに熱を帯びていった。
真っ赤な照明が爽やかな青に変わると、曲調も一転してAOR風の「夜間飛行」へ。ブラックミュージックからの影響を消化し、カッティングによる軽快なグルーヴも自由なフロウで乗りこなす姿からは、シンガーとしての幅の広さが感じられる。印象的なシーケンスフレーズで始まる「ケダモノのフレンズ」でも、ハンドマイクで心地よいループに身を委ね、軽やかに歌を紡いでいく。