2021年6月26日 12:00
にしな、初ワンマンでみせた音楽への切実な覚悟「これから先も、どこまでも自由に」
ライブ後半戦は華やかなダンスナンバーを連発。アカペラから始まった「透明な黒と鉄分のある赤」では4つ打ちに乗って《Shall we dance dance dance》と歌い、場内をダンスフロアに変え、CMソングとして書き下ろされた最新曲「U+」では間奏でステージ上に星空が浮かび上がり、そこからのシンガロングパートは音源以上の高揚感を感じさせる。さらに、アルバムではラストを飾る「桃源郷」を続け、ストリングスを配した重厚なバラードを堂々と力強く歌い上げた。
「数日前からか一ヶ月前からか、ずっと緊張してて、でも始まったら一瞬で、残り2曲になりました」と話し、「次は煙草ばっかり吸ってる人に向けて書いた曲をやります」と言って披露されたのは、現在の代表曲とも言える「ヘビースモーク」。にしなもエレキギターを弾き、そのざらついた音の感触と、《手持ち無沙汰ならば 両の手を私が握って拘束する》という歌詞に象徴されるヒリヒリした関係性がリンクして、エモーショナルな歌声が聴き手に突き刺さる名曲だ。
仲間に別れを告げ、自分が選んだ道に進むと決めた分岐点の曲
本編ラストに披露されたのは、「ヘビースモーク」