名作映画から舞台版、そしてミュージカル映画へ。色褪せることのない『カラーパープル』の歴史
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スティーブン・スピルバーグが製作を務めるミュージカル映画『カラーパープル』が来年2月9日(金) から公開になる。本作は小説を基に映画化、舞台化されてきた傑作で、長年にわたって多く人から熱烈な支持を集め、鑑賞者の人生に多大な影響を与えてきた。本作の製作を務めるオプラ・ウィンフリーはこう宣言する。「この小説は、女性の地位向上を目指すナショナル・アンセム(国歌)のひとつです」
『カラーパープル』特報
本作の原作は、アリス・ウォーカーが1983年に発表した同名小説だ。主人公は16歳の女性セリー。彼女は名前も知らない男性のもとに嫁がされ、夫の暴力に耐えながら過酷な日々をおくることになる。さらに愛する妹は夫に追い出され、絶望の中、アフリカにわたる。主人公の一人称で綴られる日常、絶望、そして葛藤。
彼女は差別や暴力の中で自ら自由を勝ち取ろうとする。
黒人の問題だけでなく、社会における暴力、家庭内での女性の立場、若い女性の成長と葛藤、神の問題まで描きこんだ小説は圧倒的な支持を集め、ピューリッツァー賞に輝いた。