2022年10月19日 17:00
【インタビュー】ヴィム・ヴェンダースはなぜロードムービーを撮ったのか──「世界文化賞」受賞
会見では、小津作品に出合った時から今も魅力は変わらないか、との質問が出た。「『東京物語』を初めて観たのは、ニューヨークだったんですが、4回連続で観ました。私にとってはパラダイス、つまりこれ以上のものはありえないと思っています。その感覚は今も変わっていません。小津作品は、いろいろな字幕のものを持っています。どれを観ても、いつも同じ変わらない感動があります。人への尊敬の念、精神性を毎回感じます」
ドイツに戻ったら「自宅のトイレを日本製に変える」
安藤忠雄、役所広司とTHE TOKYO TOILETアート・プロジェクトの発表会見で2022年 With Tadao Ando and Koji Yakusho at the press conference of THE TOKYO TOILET art project,2022
23年公開予定の最新作は、渋谷の公共トイレがテーマだ。主演は役所広司。
渋谷区内の公共トイレ17カ所を、建築家の安藤忠雄さんら世界的なクリエイターが改修するという「The Tokyo Toilet」プロジェクトに賛同したヴェンダース監督が映像製作するというものだ。
会見で聞かれたヴェンダース監督は「最初に提案があったとき、はっ?と驚いた」