2023年3月3日 18:00
崎山つばさ「この舞台への出演は、僕にとって大きな挑戦になる」
「市民側のリーダー的存在」というキーワードをいただきました。フランス革命の時代の人たちがその時生きていたものが今に繋がっていることも感じましたし、自分の中で創っていくものと白井さんがもってらっしゃるイメージをうまく共有して、トビアスという人物を創っていきたいと思います。
――台本を読んで、崎山さんにとって印象に残った場面について教えていただけますか。
ジャンが処刑されそうになって市民が一丸となって助けに行く時に、周りを巻き込むような、煽るようなトビアスのセリフがあるんです。短いセリフですけど、そこにトビアスのすべてが集約されているような気がしていて。その場面は自分にとっても、とても大事な場面だと思います。
――重い時代背景をもった作品ですが、崎山さん自身はこの作品のテーマをどう考えていますか。
今もいろいろな国でデモが起きたり、日本でもひどい事件が起こったりしているじゃないですか。
そういう、人がひとりではなく大勢になった時の強さと、怖さと、逆にそれで弱くなる人もいるっていう逆転劇が「怖いな」と思いますし、そもそもどちらが正しいかって人によって考え方が違うと思うんですよ。でもお互いが、自分が正しいと思っているものを信じて行動しているっていう意味では「人間らしいな」