Bye-Bye-Handの方程式 フルアルバム『ソフビ』でメジャーデビュー 楽曲制作、キャリア最長の全国ツアーへの思いを語ったロングインタビュー
──みなさんから出たバンド名などから考えても、今のBye-Bye-Handの方程式のパンク、ロックンロールな感じと結びつかないのはなぜなんでしょう。
汐田そこがアイデンティティというか。ブルーハーツとか銀杏BOYZとか、レジェンド的なパンクを通ってきてない奴らがやるパンクっていうのが、僕らの新しさにつながっているというか。銀杏とか好きでしょ?って言われるんですけど、好きですけど、ルーツとしてはまた別のところにありますっていう。僕らの解釈で曲をやったらそうなったというだけなんですよね。パンクをやるぞ!っていうよりは“パンクらしき何か”というニュアンスの方が近いんです。
──バンドとしてはグラデーション的に変化してきたということでしたが、Bye-Bye-Handの方程式というバンド像ができたなと思う1曲はあったりするんですか。
汐田その時々であるんですけど、ひとつの転機としてはアルバムにも収録した「ロックンロール・スーパーノヴァ」で。
これはその当時の僕らの“らしくない”曲だったんです。それまでいろんなことをやってみて、もうわからんくなって。一回、シンプルに落ち着こうみたいな感じで出したら、ものすごく自分の気持ちが乗って。