2021年9月30日 12:00
ライブ・アルバムへの思いを語る 植山けい(チェンバロ)
の仮説によると、この曲はバッハの最初の妻であるアンナ・バルバラが亡くなった直後に作曲された可能性があるといいます。
ナポリ出身のスカルラッティは、半生を過ごしたスペインの象徴とも言えるフラメンコのリズムや不協和音を巧みに使ってK.141に強烈なインパクトを与えました。その躍動感がラテンの血を彷彿とさせます。それに対し、同じニ短調K. 213は単旋律の静寂と究極の美を作り出しています。
フランスのクラブサン(フランス語でチェンバロの意味)のために数多くの名曲を残したデュフリは、甘美なメロデイと華やかな装飾音を散りばめることによって、ヴェルサイユ宮殿やパリの王侯貴族達が愛したであろうエレガンスを描き出しています。(植山けい)
「植山けいチェンバロリサイタル2021ライブ録音」
*同アルバムは、銀座・山野楽器、植山けいホームページにて購入可能。 www.kayueyama.com
*オンライン、ハイレゾ配信中itune,amazon,spotify,e-onkyoなど。
●植山けい/プロフィール
ロンドン生まれ、東京育ち。2004年パオロ・ベルナルデイチェンバロコンクール第2位(イタリア)。