くらし情報『『翻訳できない わたしの言葉』東京都現代美術館で開催中 ひとりひとり違う「わたしの言葉」について考える』

『翻訳できない わたしの言葉』東京都現代美術館で開催中 ひとりひとり違う「わたしの言葉」について考える

そして来場者にも「はっきりとした言語になる前の感覚や感情に気づいてほしい」と、さまざまな体験ができるワークを用意した。例えば水袋をおなかに載せて寝転がったり、紙をちぎる音を聴いたり。罹患前後に日記のようにスマートフォンに撮りためていたパフォーマンス映像も展示。天気や風景と一体化するようなダンスが見られる。誰もがいつしか体や言葉を自由に扱えなくなり、死を迎える。だからこそ、からだの声に耳を澄ませたい。

『翻訳できない わたしの言葉』東京都現代美術館で開催中 ひとりひとり違う「わたしの言葉」について考える

新井英夫《からだの声に耳をすます》2024年
『翻訳できない わたしの言葉』東京都現代美術館で開催中 ひとりひとり違う「わたしの言葉」について考える

《からだの声に耳をすます》より、身体の振動を感じる「鈴のつぶやき」と「鈴ジャケット」
金仁淑(キム・インスク)は、「恵比寿映像祭2023」(東京都写真美術館)で上映した、滋賀県のサンタナ学園で撮影した映像作品に新たな撮影も加えてインスタレーションした。ブラジルから日本に移住した子どもたちが通う学校。「Side:A」は子どもからの視点で見た学校風景、「Side:B」は大家族のように子どもたちを世話している校長先生の1日の記録だ。中央には子どもたちのビデオポートレートが屹立する。金仁淑と向かいあって見つめあい、目を逸らすまでを映した映像作品。人やものごとは多面的であり、正面からその裏側は見えないものだ。

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