中高年パワー全開! 爆風スランプ40周年ツアー最終日をレポート「再会はまたいつの日か、あの場所で」
は、デビューアルバムをプロデュースしたことが縁となり、2018年に布衣の正式メンバーとなった。中国国内を年間100本のペースでツアーをするという実力派ライブバンドである彼らの演奏は、前評判に違うことなく凄まじかった。
布衣(ブイ)
そして彼らが最後に披露したのが「リゾ・ラバ」で、そこに途中からサンプラザ中野くん(vo)、パッパラー河合(g)、バーベQ和佐田(b)が加わった。1999年からこれまでの、言ってしまえば空白期間を埋めるような演出に、爆風スランプの時計の針は確実に動き続けて今に至っているのだと感じられた。あるいは、それは演出などではなかったのかもしれない。ごく自然な振る舞いとして、布衣からのバトンを受け継いでこの日のライブを盛り上げる――純粋なバンドマンとしての使命感がそうさせたのだと思う。だからこそ感動した。紛れもなく爆風スランプがそこにいると実感できた。
普通なら客電をつけた状態で、もちろん音も止めて行われる転換だが、暗転の中、ピンスポットに照らされたパッパラー河合がプレイするのと同時進行でなされた。そして、そのギターフレーズがそのまま次に演奏する「えらいこっちゃ」