2021年10月28日 14:00
【ライブレポート】湘南乃風「やっとここまで辿り着いたんだよな俺ら」 約1年越しの想いが詰まった東京ガーデンシアター
緩急の落差がまるでジェットコースターに乗っているような気分にさせる「GOLD」から、RED RICEの「やって来たな、俺たちの夏がー!」という掛け声とともに、湘南乃風の王道ソングとも言える「Summers」へとなだれ込む。HAN-KUNと若旦那がセンターでシンクロした動きを披露し、RED RICEとSHOCK EYEが左右に分かれてフロアを沸かす。こうした4人の視覚的なコンビネーションを体感できるのはライブならではだ。
ディストーションの効いたヘヴィなギターサウンドとともに幕を開けたのは「四方戦風」。ヴァース部分では、4人それぞれの個性が剥き出しになったパートが独立してあり、コーラスでガッチリ噛み合うという構成は、ライブ映えするパフォーマンスもさることながら、彼らのネクストレベルへの渇望を感じさせた。「なんか持ってる?光るやつ」
HAN-KUNの呼びかけで、オーディエンスがグッズのライトやスマホを点灯させると、会場の照明はオフに。「純恋歌」の出だしだけを歌うと、「大丈夫、聴こえてるよ、みんなの声」と心の中で大合唱している声に耳を澄ます。
女性への愛を歌った曲を物語のように並べ、かと思えば次には大切な仲間を思った歌をもってくる。