本来であれば、入る作品があって、普通の入りの作品があって、そこをならした上で、月の売り上げになるわけですが、その「余裕」の部分が減ってしまった。なので、上映一回あたりの真剣さみたいなものは、より増した感じはあります。
── 再開後の番組編成については、どのように調整したのでしょう?
大槻再開する際の番組については、5月の頭ぐらいにひとつ自分の中で方針みたいなものを決めました。途中で中断してしまった作品もあるけれど、まずは上映が予定されていたもの、つまり、まだ表に出ていない新作から始めようと。それで、本来であれば4月18日公開予定だった『タゴール・ソングス』と5月16日公開予定だった『島にて』からスタートして。あと、初日が出ていたものについては、なるべくズラさずやりましょうと。で、途中で上映が中断したものに関しては、ひと通り落ち着いた頃(8月中下旬)から、順次上映を再開させていただくということで、関係各所に話をしました。その方針を決めるまではちょっと悩みましたけど、決めて以降はまったく悩んでないし、今は決めた通りに動いています。
── 客席数は半分になってしまうけれど、旧作ではなく、まずはまっさらな新作から始めようと。