新キャストに新曲、新たな設定。皆が等しく楽しめる“モダン・ミリー2024”開幕
初演とはだいぶ印象が異なり、まさに『モダン・ミリー2024』の開幕だ。
1922年のニューヨーク。舞台上には3階建てのセットが組まれ、その2階部分にオーケストラが入っている。明るく軽快なオーヴァチュアに続いて、両手にスーツケースを持ち、長い髪にロングスカート、田舎から出て来たばかりだとすぐにわかる、あまりモダンではないミリー(朝夏)が登場。都会で新しい女性になろうという強い意志を滲ませて、「私のニューヨーク」を歌う。
次のナンバー「とびきりモダンなミリー」で、モダンボーイとモダンガールが歌い踊る中、ミリーも流行のミニスカートにボブというモダンガールに変身する。このいかにもブロードウェイミュージカルという賑やかで楽しいオープニングで、一気に『モダン・ミリー』の世界へと引き込まれてしまう。朝夏はモダンでチャーミングなミリー役がよく似合い、非常に魅力的だ。
しかしミリーのウキウキした気分は、強盗に遭って一文なしになったことで暗転。通りすがりのジミー・スミス(田代万里生)に助けを求めたが、すげなくあしらわれ、それでもあるホテルの名前を教えてもらう。
そのホテル・プリシラは、女優への夢を諦めきれないミセス・ミアーズ(一路真輝)