2022年12月23日 12:40
原点回帰から次のフェーズへ GLIM SPANKY『Into The Time Hole Tour 2022』オフィシャルレポ
そんなアルバム『Into The Time Hole』を引っ提げての『Into The Time Hole Tour 2022』のファイナルは、同作の魅力とともにGLIM SPANKYの歩んできた軌跡をじっくり堪能させてくれた約2時間半だった。
1曲目は「シグナルはいらない」。亀本の分厚いギターリフが鳴り響くと場内に大きな歓声が沸き、松尾のハスキーな声が腰の据わった低音から高さを増すにつれ鋭さを帯びていく流れとともにフロアの熱はぐんぐん上昇する。そして跳ねたビートに乗って松尾が広いステージを駆け巡りファンの声援に応えた「ドレスを切り裂いて」から、GLIM SPANKYを代表するアッパーなアンセム「褒めろよ」へと、ハイテンションなスタートダッシュを切った。
続くミステリアスな鍵盤のフレーズと軽快なビートのマッチングが心地良い「HEY MY GIRL FRIEND!!」から陽のサイケデリックナンバー「It’s A Sunny Day」ではハッピーで開放的な景色が広がる。その上で鳴り響いた珠玉の田園フォークバラード「美しい棘」では、うっとりしている観客もいれば、そのメロディに感情を爆発させ拳を上げる観客も。