くらし情報『「これはもはやコンサートではない」『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』観劇レポート』

2021年7月19日 18:00

「これはもはやコンサートではない」『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』観劇レポート

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』より 撮影:渡部孝弘

撮影:渡部孝弘



7月12日より、東急シアターオーブにて『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』が上演中だ。出演はブロードウェイと韓国で活躍するマイケル・K・リー、そしてブロードウェイやウエストエンドでも屈指の人気を誇る世界的スター、ラミン・カリムルーら。シアターオーブではこれまでも海外のアーティストとともに創りあげるコンサートシリーズを積極的に制作してきたが、今回も世界の第一線で活躍する大スターたちと、日本を代表するミュージカルスターの共演で贈るゴージャスなドリームステージになっている。……と紹介するのは簡単だが、このコロナ禍において、海外キャストを招聘しての上演は多くのハードルがあったことは想像に難くない。その困難を乗り越えての、待望の開幕だ。静かな客席からも無言の熱気が吹き出しているような、一種独特の高揚感がある。

作品は『オペラ座の怪人』『キャッツ』などで知られる天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『アラジン』『美女と野獣』などの作詞家ティム・ライスが、まだ20代前半で生み出した、彼らにとっての出世作。キリストが十字架に掛けられるまでの7日間をロックサウンドと疾走感あるストーリーで描き出す本作はミュージカルシーンに衝撃を与え、1971年の初演から半世紀たつ今もなお、世界中で上演され続けている不朽の名作だ。

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