くらし情報『“凱旋帰国”役所広司、福島第一原発事故描く作品に葛藤「ドラマにしていいんだろうか」』

2023年5月30日 21:55

“凱旋帰国”役所広司、福島第一原発事故描く作品に葛藤「ドラマにしていいんだろうか」

Netflixシリーズ『THE DAYS』の完成披露ワールドプレミアより 撮影:内田涼

撮影:内田涼



福島第一原発事故を題材にしたNetflixシリーズ『THE DAYS』の完成披露ワールドプレミアが5月30日、都内で行われ、主演の役所広司が出席。福島第一原発の吉田昌郎所長を演じ「お亡くなりなった方やご遺族、故郷をなくした皆さんがいる中で、実際に起きた原発事故をドラマにしていいんだろうかと躊躇した」と葛藤を明かし、「プロデューサー(増本淳)とお話し、あの日、何が起こっていたのか、伝えるべきだと。廃炉に向けて、伝えることがたくさんあるはずだという思いを聞いて、参加したいと決断した」と振り返った。


“凱旋帰国”役所広司、福島第一原発事故描く作品に葛藤「ドラマにしていいんだろうか」

役所広司
全8話からなる本作は、入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から事故を克明にとらえた重層的なドラマ。「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた。

改めて「全員で力を合わせて、志をもって作った作品」だとアピールする役所は、「当時の記憶や恐怖心が忘れられつつあるんですけど、こういう時代だからこそ、エネルギーのことを考えていかなければいけないし、一人ひとりが考えて投票もしないといけない」と本作が投げかけるメッセージの重要性を強調。

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