[2020年私的演劇ベスト]収穫は栗山民也の抜群の演出、そしてコロナ禍の緊張感高まる中での上演で感じた舞台人の心意気
劇団昴『アルジャーノンに花束を』より撮影:梅原渉
メメントC+『太平洋食堂を上演する会』『太平洋食堂』より撮影:萩原美寛
★この人に注目!★
『チョコレートドーナツ』チラシ
少年隊でデビューして35年、今54歳。『チョコレートドーナツ』が8年ぶりの舞台主演だった東山紀之は敢闘賞に値する。関係者のコロナ感染で初日が大幅に遅れたがゲイのダンサー、ルディをほぼ女装して演じた。3回のダンスシーンの中でも最初の登場が衝撃的。長身のスラリとした長い足、機敏な踊りに驚く。次々と替えた衣装。黒一色のロングドレスは差別に激怒する力強さに合っていた。ただし、裁判場面での背広はやっぱり似合わない。
そして歌。ラストのソロ「アイ・シャル・ビー・リリースト」が胸に染みた。(12/21観劇)
2020年に観たお芝居myベスト
① こまつ座『私はだれでしょう』 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(10月)
②『令和2年11月歌舞伎公演』より『平家女護島-俊寛-』 国立劇場 大劇場 (11月)
③『ピサロ』 PARCO劇場(パルコ劇場)(3月)
④『女の一生』 新橋演舞場(11月)
⑤『殺意ストリップショウ』シアタートラム(7月)