2021年11月26日 18:00
【ライブレポート】シャンプーズ 紆余曲折・葛藤を乗り越え、来年に繋げる初ワンマンライブ
フロアは男性の姿が圧倒的で、爆音を楽しみながらもバンドとガッチリと向き合う熱さを感じる。普段は心の奥に潜めている青い感情や繊細な情緒と共鳴するその歌に、コロナ禍でなかったら大きな声を重ねるところだと思うが、その分をコブシに変えて大きく振るう。「ノイズ ノイズ ノイズ」「チェリーブロッサム」と、アンサンブルが加速を続ける前半から会場は熱気に包まれ、長い拍手が響いた。
Gt:樹里(Photo:石原敦志)
モミーは、このワンマンライブに決意を持って臨んだという。どこか臆病で、怖がりながらバンド活動をする自分に対してメンバーは前向きで、なんでもっと攻めないのかと思っていると思うと、語る。その自身の臆病さを払拭するようにこのワンマンライブを開催したとMCする。
腹を括った覚悟を伝えるように今一度、「誰もおいていかないから」と言ってプレイした「光る街」のエモーショナルな演奏、がなるようなヴォーカルはどこまでも強い。また久しぶりの曲を、と「寒い日には」や「ロンリーサマー」へと続き、モミー曰く“知っている人は知っている、知らない人には全部が新曲”の中盤ゾーンへと突入し、「杏仁豆腐」や「さよならサマーデイズ」