第2回:クリエーションの現場はユーモア炸裂!? 村井良大×前田亜季×上山竜治インタビュー
上山エレーナはとても知性的。何をやるにしても、この時代に何が大切か、自分にとって何が重要か、と頭で考える。でもレオニードはそこを飛び越えていくんです。この役、難しいと思いません?
村井最初に本を読んだとき、一番好きだなと感じた人物です。
上山そう、面白いんです!すごく魅力的な役なんだけど、実際やると──難しいでしょう?
村井いや、僕はレオニードはやっていないですから!でも明らかに、他の人たちが持っていないものを持っていますよね。
上山白衛軍の人たちはすごくピュア。ある意味、理想主義者の集まりで、過去の栄光にすがりつきながら生きています。けれど、レオニードはゲトマン(ウクライナの反革命政権の統領)と手を組んだりして、自分の利益を優先する。
利己的な人物だなという印象があります。
村井ニコライはレオニードのことは嫌いではないけれど、他の人たちにはかなり嫌われている(笑)。
上山めちゃくちゃハートが強いんです……。
── 演出の上村(聡史)さんは、2010年にロンドンで上演されていたアンドリュー・アプトンがリライトし、ハワード・デイヴィスが演出した舞台をご覧になり、感銘を受けたそうですが、この作品の魅力はどんなところにあると思われますか。