2022年9月19日 11:25
緑黄色社会がバンドの10年史を総括、初の武道館ワンマンのオフィシャルレポート到着「愛おしいみんなと、もっともっと先に行きたい」
各日8,000人・トータル16,000人の観客とともに作り上げた今回のステージは、武道館という大舞台からさらに「その先」を志すバンドの冒険心を克明に伝えるものだった。
今回の武道館公演では、「陽はまた昇るから」や「Shout Baby」、「sabotage」などシングルナンバーはもちろんのこと、「始まりの歌」「Re」といったインディーズ時代からの重要曲、さらには高校時代の4人が名古屋・大須のスタジオで初めて音を合わせて生まれた楽曲「マイルストーンの種」まで、10年間の歩みが2日間のセットリストの形へと結実していた。
小林壱誓(Guitar)
溌剌としたバンドアンサンブルが弾ける「始まりの歌」や「あのころ見た光」、晴れやかな包容力に満ちた「愛のかたち」、ミステリアスなドラマ性が滲む「LITMUS」(9月16日)、ピアノバラードからシューゲイザー的な荘厳な音像へと展開する「Re」、2020年代を代表するポップナンバーとなった「キャラクター」や「Mela!」……。4人全員が作曲を手掛け、類稀なる演奏力・表現力でジャンルの垣根を無効化してきた緑黄色社会。だが、今回の武道館公演から浮かび上がってきたのは、「自分たちだから作れる音楽」