時速36km vs reGretGirl バッチバチに向かい合った『FREAKY & GROOVY vol.4』【ライブレポート】
と平部雅洋 (vo/g)が威勢よく声を上げて「best answer」でスタートを切っていく。ワンマンではサポートメンバーを加えて5人編成でプレイもするが、この日はライブハウス仕様なスリーピース。すっきりとした演奏を響かせながら、いいグルーヴ感も漂わせるのは匠の技。的確なフレーズを折り重ね、ハリのある平部の歌声がど真ん中でいい存在感を示している。
激しいイントロから駆け出す愛すべき地元の曲「ルート26」、タイトルコールでフロアから歓喜の声が上がった「バブルス」と続けて遠慮なしに快活なサウンドを響かせていき、まだまだ序盤にも思わず平部が「あちぃ!」とつぶやくほど熱気が立ち込めていくのだ。
前田将司 (ds)の叩き出すビートに乗って、平部が「今日はここ歌う新代田/時速と巻き起こす新時代だ/外せよ、リミッター/飛ばせよ、FEVER」とフリースタイルラップ的前口上もバッチリ決めた「ギブとテイク」は体温を上昇させた1曲。ミドルテンポながらいい歪みが施され、前のめりでそのグルーヴに酔えるラブソングだ。フロアもいい感じで揺れていき、皆々が自分の曲として受け止めていることがも伝わってくる。
ダンサブルなビートで幸せな今とそのすぐ隣に存在している悲しみも同時に歌い上げ、後半に進むにつれて十九川宗裕 (b)