新国立劇場「デカローグ」全十篇に出演中。亀田佳明が明かす、“ある余白の存在”への思い
と、ちょっと笑って許してしまうような方向性に向かったり、荒唐無稽な部分もより強くなったり。それも含めて、この監督が本当に人間に対する愛情を信じている、その深さみたいなものをより強く感じますよね。すごく豊かに笑えたりとか、ホッとしたりとか、その中に苦しみはあるけれど、どこか上向きに終わっていく、人間に対する愛みたいなものを深く感じられる作品になっているのではないかと思います。ここから観ていただいても十分に楽しめる作品ですので、ぜひ劇場に来てご覧になっていただけたらと思います。
取材・文:加藤智子撮影(舞台写真除く):石阪大輔
<公演情報>
『デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)』
原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝英
演出:小川絵梨子/上村聡史
【プログラム D】
デカローグ7「ある告白に関する物語」
出演:吉田美月喜章平津田真澄
大滝寛田中穂先堀元宗一朗笹野美由紀伊海実紗安田世理・三井絢月(交互出演)
亀田佳明
デカローグ8「ある過去に関する物語」
出演:高田聖子岡本玲大滝寛
田中穂先章平堀元宗一朗笹野美由紀伊海実紗
亀田佳明
【プログラム E】
デカローグ9「ある孤独に関する物語」