前代未聞のダンスフェス『s**t kingz Fes 2024 ももたろう』は感動を呼ぶ、まったく新しい祭典だった
そして同時に、踊るからには全力で最高峰を目指す彼らのプロとしての佇まいを感じさせた。
s**t kingz
そのタイトル通り、今回のフェスは昔話の「桃太郎」に沿い、桃太郎であるs**t kingzが鬼ヶ島に向かう道中、出会った人たちを仲間に誘うというストーリーで進行。パカンと割れた巨大な桃から出てきた4人はつまり、このフェスにおけるホストなのだが、ダンサーがホストな以上、相手の出番を盛り上げるべく踊りまくる。結果から言ってしまえばトータル約4時間半に渡り、ほとんど踊ってるような印象なのだった。しかも、登場時からダンスは劇的に熱く、テンションは最後まで振り切り型。見るたびに思うのだけど、この人たちのパッション、マジで怖い。
さて最初に現れたのは、Da-iCE。あの超高音フレーズのアカペラから始まった「CITRUS」で、いきなり場内の空気を変えていく。
Da-iCEいわく、彼らの楽曲のほとんどがs**t kingzによる振り付けで、その付き合いもインディーズの頃から数えればざっと16年になるとのこと。shoji、Oguri、kazuki、NOPPOとそれぞれの振り付け曲を続けていき、s**t kingz 4人で振り付けたという曲も両グループで披露。