前代未聞のダンスフェス『s**t kingz Fes 2024 ももたろう』は感動を呼ぶ、まったく新しい祭典だった
その彼らの表情は、楽しい!を飛び越え、もはやうれしさ炸裂という感じだった。Da-iCEだけで聴かせようとしたラストの「スターマイン」ではイントロのたびにs**t kingzが乱入し、結局また10人で踊るという一幕も。曲中に即興でソロタイムを作り、ペアを組み、陣形をとる仲間同士ならではのあうんの呼吸は、こんなにもダンスをフレキシブルにさせるものなのかと驚かされた。
Da-iCE/s**t kingz
一方、ノルウェーでs**t kingzと同じく活躍するダンスグループQUICK STYLEは、大きな身体を駆使した独特なアプローチを見せる。その動きは、高速なのになぜかスローモーションに見えてくるほど優雅だ。そして洗練されたナンバーに続き、QUICK STYLEが振り付けした藤井風の「きらり」を2組でパフォーマンス。お互いのクセやテクニックを肌で感じあいながら展開するダンスは、国籍や言葉を不要とするダンスの可能性を体現していた。
QUICK STYLE
中盤には、kazukiが自身のYouTubeチャンネル『カズキのタネ』で共演するダンサー・Show-heyとともに殺陣にトライする寸劇チックなコーナーや、s**t kingzファンにはお馴染みとなった家族コント『せが家』のコーナー、サプライズゲストとしてガチャピン&ムックが登場するコーナーも。