前代未聞のダンスフェス『s**t kingz Fes 2024 ももたろう』は感動を呼ぶ、まったく新しい祭典だった
「(このフェスには)大知がね、遊びに来てくれないとヤダ!」というkazukiの言葉は、三浦大知の存在を介して、このフェスの意義を表明していたように思う。ダンスをメインにしたフェスの新たな方法論を提示するだけでなく、今回出演したアーティストたちからs**t kingzがもらったものへの感謝を示すこと。それがホストを務める彼らの本意であり、今後もダンス界を牽引し続けるであろうs**t kingzのけじめでもあったかもしれない──。旅の途中で出会った人の魅力を浮き上がらせ、仲間にして鬼ヶ島を目指すという今回のテーマも含め、強くそう感じた。
s**t kingz/三浦大知
そしてラストはもちろん、新曲「MORECHAU feat. edhiii boi, Janet真夢叶(ぺろぺろきゃんでー), JIMMY(PSYCHIC FEVER)」から始まるs**t kingzのステージ。これまでの人気ナンバーを片っ端から披露する選曲に、客席から悲鳴に近い歓声があがる。楽曲のメッセージを100%表現した上で、世界観を200%見せつけるパフォーマンス。何より、ここまで4時間以上もかけて各アーティストのステージで踊ったにも関わらず失速しないパワー。