くらし情報『福士誠治×林遣都 名作戯曲『セールスマンの死』で兄弟を演じるふたりが、今に問いかけるもの』

2022年3月28日 12:00

福士誠治×林遣都 名作戯曲『セールスマンの死』で兄弟を演じるふたりが、今に問いかけるもの

自分の家族は何者でもないんだということをちゃんと受け止めて、お父さんやお兄ちゃんに対しても、自分自身に対しても、どこかあきらめがあるんじゃないかなと。福士そういう意味では、ハッピーみたいに家族と接している人はいっぱいいると思う。それこそ上っ面で、「元気?」「頑張ってる?」と言うくらいで。逆に、兄弟でも「給料いくらもらってるの?」なんて聞いてきたらおかしい。干渉しないことが礼儀にもなっているんでしょうね。日本人だからなのかもしれないけど、きっとそれが上手く回していくための知恵だと思います。林お母さんのセリフにも「それぞれの幸せがあればいい」って言ってますけど、そうなってきますよね。

海外のクリエイターたちと創作する刺激的な現場

──ショーン・ホームズさんは、英国有数の劇場で数々の作品を手がけ、日本では、2020年に『FORTUNE』のワールドプレミアを開けたことで記憶に新しい演出家。
そして、美術・衣裳を、新進気鋭のデザイナー、グレイス・スマートさんが手がけるなど、今回の公演は海外のクリエイターが揃っています。どんな刺激を受けていますか。

福士誠治×林遣都 名作戯曲『セールスマンの死』で兄弟を演じるふたりが、今に問いかけるもの


福士まずセットが面白いです。模型を見せてもらって、デザインの思いも聞かせてもらうと、ショーンさんも言っていましたが、アーサー・ミラーがこの戯曲を書いたときの原点みたいなものを、今回は抽出しようとしているんだなということがわかります。

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