2023年9月22日 08:00
【ネタバレあり】松下洸平と紐解く『ミステリと言う勿れ』「朝晴の何面もの顔を見せたかった」
朝晴が単純なサイコパスに見えないように、というのは意識して芝居に臨みました」
汐路にとって、朝晴は初恋の人。その好意につけ込むように、朝晴は彼女の心に呪いの言葉を残していく。
「朝晴は汐路に『僕に嘘をつくなんて悲しいよ』と言う。あの言葉も汐路を傷つけるための言葉であったと同時に、本心で悲しんでいると思ったんですよね。朝晴が犯行について語る場面は、本編の中ではたぶん10分くらいだと思うのですが、その10分の間に、いくつもの顔を見せたいと思っていました」
(C)田村由美/小学館 (C)2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
言葉にならないものを目と目でぶつけ合った
見せ場となる自供シーンでは、久能整役の菅田将暉をはじめ、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、そして柴咲コウと実力者たちと対峙した。
「台本を読んで朝晴についていろんなことを考えましたが、実際にみなさんと対峙することで、溢れてくる感情がたくさんありました。中でもいちばん強く心を動かされたのは目です。キャストのみなさんの目から出てくるエネルギーをたくさん感じさせていただきました。その分、僕も負けじと目で訴えかけた。