2022年11月18日 12:00
「生きることの答えを探したい」森山開次(演出・振付・出演)×王子役・アオイヤマダ『星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―』待望の再演に向けて
その凄い方たちをどうまとめるのかというプレッシャーは、あったかもしれません。
──アオイさんにはどのような印象を持たれていましたか。
森山直感で、「あ、この子しかいない」と思ったし、彼女だからできる王子があるという、根拠のない自信(笑)がありました。
新しい王子はより生き生きと、どう孤独でいられるか
──アオイさんご自身は、どんなふうに王子役に向き合われていたのですか。
アオイ作品の中では王子として存在することができたけれど、クリエーションの場では、私は開次さんにいろんなプレゼンをしたいと思いつつ、受け身のまま稽古を進めてしまったような気がしているんです。今回私はもっと、何か開次さんに渡すものを出していく必要があるように感じています。多分開次さんは“自由な人たち”をまとめる“猛獣つかい”だから(笑)、自分はもっとはしゃいでも大丈夫だろうと。
「星の王子さまーサン=テグジュペリからの手紙ー」2020年公演より撮影:宮川舞子
森山僕はアオイからいろんなことをいっぱいもらったつもりでいて、前回の王子は本当にかけがえのないものになった。
あれから2年たって、きっとまた新しい王子に出会えるはず。