くらし情報『日本最高峰のコンクールで優勝。俊英・水野優也が語る日本音楽コンクールへの想い』

2021年1月15日 12:00

日本最高峰のコンクールで優勝。俊英・水野優也が語る日本音楽コンクールへの想い

“最優秀賞”である増沢賞も併せての受賞に「本当に嬉しかった。ピアノ伴奏で協奏曲を弾くにあたって、スケール感など、作品の魅力をどう伝えるか、自分なりに色々と工夫したので」と話す。

発表演奏会では、三ツ橋敬子指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と共演、チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲」を弾く。「与えられた時間の中で、『どう自分の魅力を出すか』『演奏会で聴く意義があるか』を考えると、この曲以外になかった。美しくて優美で、哀愁もあって…チェロの魅力が詰まっています。これまで何度か弾きましたが、いっそう内面的なものを加味できて、一段と違う『ロココ』を披露できれば、嬉しいですね」。

チェロを始めたのは、6歳。「近所にスズキメソードの教室があって、体験レッスンを受けたら楽しくて…。
母はピアノが弾けたので、簡単な伴奏を付けてくれたりして、毎日やっていても、全く苦ではなくて、むしろ自発的に取り組んでいました」。ソリスト活動の一方、2018年9月からハンガリー国立リスト音楽院に在籍。今年で73歳となる巨匠ミクローシュ・ペレーニの下で、さらなる研鑽を積んでいる。

「今の年齢でなお成長してゆける、音楽への姿勢や態度は、心から尊敬できます。

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