2023年2月9日 18:00
『アクターズ・ショート・フィルム3』中川大志インタビュー 監督作品『いつまで』について語る
スタッフの方たちへのリスペクトは強くなりましたし、難しさも楽しさも感じることができました。
「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたい
――自分が演出をつける立場を経験して、今後の俳優業に対して意識が変わった部分などはありますか?
中川監督がどれだけ大変かということを知ることができたというのはありますね。俳優部に戻った時、(監督の大変さを)知っているのと知らないのでは大違いなので。僕はカメラも好きで、写真を撮ったり、学生時代には遊びで映像を撮って自分で編集をしたりもしていたんですが、ちょっとでも知っていると違うんですよね。「あ、いま、何ミリのレンズで撮っているのか」とか、撮ったことがあるとわかることってあって「いま、どれくらいのサイズで自分は撮られているのか」とか「いまは明かりが少ないから、早く動き過ぎるとブレちゃうな」とか。そういうことってやったことがないとわからないですよね。
監督業もそうで、今回、経験させていただいて、他のスタッフの方たちの動きもわかるようになって、そうなると(俳優部で)現場にいて「いま、何の時間なんだろう?」とわかんなくなることがないんですよね。