くらし情報『数々の作家を発掘してきたトム・プロジェクトの30周年記念作品第一弾、不条理「喜」劇『かへり花』上演』

数々の作家を発掘してきたトム・プロジェクトの30周年記念作品第一弾、不条理「喜」劇『かへり花』上演

「かへり花」の台本係、日向十三です。ん、知らんけど、何者?と思いましたね。
はい、同感であります。私も自分が何者なのか、かれこれ50有余年、分からぬままなのです。
ですから作品について一筆よろしくと言われても、自分のことすらよく分かっていない自分の書いたものが分かるわけがないのです。それでも、書くには書いたのだ、何か言えるだろう、言ってしまえ、そう己に言い聞かせ、こうして独り言ちているわけです。
ただ、そうは言っても書いた本がどう料理されるのかまるで分からないのが演劇です。当てずっぽうで的はずれなことを言っていいものか。
子供のない夫婦が、「いずれ生まれてくる僕たちの子供はきっと可愛いくて賢くて親孝行で将来一角の人物になるに違いないよ、だって僕と君の子供だもん」というような話をベッドの中でするのとは訳が違うのです。考えれば考えるほど何も言えなくなります、、、
とは言えです、そういうわけでこれでお終い、なんて文章を書いたら、まあ書き直しでしょう。こういうのをちゃんと書くのも台本係の仕事ですよ、なんて叱られて。出来ればそれは避けたい。人生は書き直しをしていられるほど長くはないのです。
(咳払い)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.