2024年5月2日 19:00
【ライブレポート】imase初の全国ツアー「imase Tour 2024 “Shiki”」東京・Zepp DiverCity公演
はバンドアレンジでより肉感的となって、ドラムのキックが観客の足元からビリビリと伝わってくるなか、imaseはステージでステップを踏みながらファルセットを響かせる。お立ち台に腰掛けて語りかけるように歌った「でもね、たまには」では、ジェントルなファルセットとラップを聴かせた。シンガロングやジャンプを起こすライブならではの曲からリラックスしたベッドルームポップスまで、その歌声で空間を軽やかに色づけていく感覚だ。
“Shiki”と題した今回のツアーでは、ステージで移りゆく季節を表現した。しっとりと降る雨の季節を経て、ステージのスクリーンには来るアルバム『凡才』のモチーフにもなっている盆栽が映し出され、バンドによるインタールード的セッションから「Nagisa」で爽快な夏へ、そして色づいた盆栽とアコースティックなセッションから、季節は秋へと突入する。
imaseの衣装もシャツ姿から、上着を羽織った秋の装いだ。秋のはじまりは、「逃避行」。キーボードとボーカルにピンスポットが当たって、歌と伴奏のミニマムな音響ではじまった歌は、徐々に楽器が加わって温かみを増していく。
「I say bye」「アナログライフ」