くらし情報『BUCK-TICK、日本武道館から再び歩みはじめた希望のパレード「行こう!未来へと」』

2020年12月31日 21:00

BUCK-TICK、日本武道館から再び歩みはじめた希望のパレード「行こう!未来へと」

はエッジの効いたビートや、櫻井の歌と今井寿(G)のギターのユニゾンが実にスリリング。「SOPHIA DREAM」では、樋口豊(B)とヤガミ・トール(D)が生み出す重厚感のあるリズムの上を、浮遊感のある櫻井と今井のツインボーカルが乗り、サイケデリックな世界へと導いていた。

一曲一曲の世界観を演じるように歌う櫻井のパフォーマンスも冴えていた。「URAHARA-JUKU」で真っ赤に光る床に寝転がったまま歌う姿は息を飲む程美しく、星野英彦(G)の爪弾くイントロが冷ややかに響いた「凍える 」で子供を腕に抱いてあやすように揺れる姿は慈愛に満ちていた。直前に赤い口紅を自らひいて歌い始めた「舞夢マイム」では、看板にBUCK-TICKの過去曲のタイトルが散りばめられた飲み屋街の風景をバックに、表情と細かい手の仕草で男女2役を演じ分けた。

BUCK-TICK、日本武道館から再び歩みはじめた希望のパレード「行こう!未来へと」

星野 英彦(写真:田中聖太郎)

櫻井と今井のツインボーカルによるテクノナンバー「Villain」では、観客の手拍子もリズムの一つとなって一体感を生んだ。4つ打ちのダンスチューン「堕天使 YOW-ROW ver.」はよりソリッドに進化を遂げ、「ダンス天国」は武道館をダンスホールに変えて会場のテンションをぶち上げた。

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