HYDE、抗うことを選んだソロ活動20周年ツアーの幕開け 『ANTI WIRE』初日公演レポート
抗うことが、ロックのはじまり。
HYDEのファンには馴染みの深い2ndアルバム『6 6 6』のタイトルに冠した数字“6:66(19:06)”へのカウントダウンから幕を開けたライブの導線は、アンダーグラウンド文化への入り口を叩いた。
政府が設けたガイドラインを遵守し、PCR検査などの感染予防に対する万全な対策が尽くされる中で組まれたツアーは、年をまたぎ2021年も開催が決まっている。待ち望んでいたライヴのある暮らし。ここから物語は始まり、『Episode.1(エピソードワン)』となる“ANTI”へと繋がっていく。
アルバム『ANTI』のCDジャケットに描かれたヘビは、秀でた能力を持つ生き物として、宗教や童話などにも説話が多い。原罪の本質とは、神への反逆だ。自由を手にしたいのなら、その起爆剤が必要で、その起爆剤こそが20周年のはじまりを告げるライヴにほかならないと感じた。
「タンバリン持ってきた?」表情に呼応してライヴを楽しめるツアーグッズのタンバリンの音やハンドクラップのリアクションが自由に響き、なんだか歴史あるフェスの一コマに連れて来られたような自由さと「なんでもいいんじゃない?」