HYDE、抗うことを選んだソロ活動20周年ツアーの幕開け 『ANTI WIRE』初日公演レポート
にはメタル要素の色濃いKuboty(G./ ex.TOTALFAT)も迎えた。公演前日にリリースされたばかりの最新シングル曲「DEFEAT」には、SHOW-HATE(SiM)も名を連ねている。そして、それらのアレンジにしっかりと寄り添うのは、ファンからも支持の厚いhico(Key.)。彼の旋律がまた、心を解放させるグルーヴを生み出している。
『ANTI』以降にリリースしたそれらの楽曲も携えて、ソロ活動20周年ツアー『HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE』をスタートさせたHYDEは、昨年末に行われたツアーファイナルを引き継ぐように、仮想都市“NEO TOKYO”のスラム街を舞台に、根底から覆されるような2時間半に及ぶアコースティック・ライヴを展開した。ツアータイトルにある“ANTI WIRE(アンチ・ワイヤー)”とは、ワイヤーがない、つまり“プラグレス”という意味を持つ。プラグを外した、アンプラグドな状態のこと。リラックスした演奏領域に到達した彼らに、限界値はないのだろうか。
前述のとおり、非常に良い意味で、想像していたアコースティック・ライヴではなかったのだ。
セットリストは、活動休止となったVAMPSの楽曲、新旧のソロ曲に加え、提供曲のセルフカバーやHYDEソロのライヴでも思い入れのある曲として演奏されてきたL’Arc~en~Cielの初期の名曲「I’m so happy」