風間俊介「皆様の心を強く揺さぶる作品」 こまつ座『フロイス-その死、書き残さず-』上演に向けコメントが到着
絶えることのない人間同士の争いに、神への祈りは有効か。神のため、人は自らの命を捧げることが出来るのか、などいろいろな問いがぐるぐると巡る。そしてその時代の狂気が、さまざまな現代の問題として見えてくる。
稽古で、早くみんなの声を聞きたい。
■風間俊介 コメント
台本を受け取り、読み進めていく毎に、この作品が持つエネルギーに圧倒されました。人々の希望、志、矜持、様々なものが織り重なり、繊細なのに力強い作品だと感じました。私が演じますフロイスは、混沌とした世界の記録者のように思います。この強いエネルギーをステージでどう演じ、どう受け止め、どう見守るのか。
心から楽しみなのと同時に、少々、恐れ慄いております。でも大丈夫。栗山さんが演出してくださる。真っ暗な海の向こうに光る灯台のように、子どもの手を引く父のように、作品を正しい方向へ導いてくれる。多角的な受け止め方が出来る作品だと思いますので、「こういう作品です」という説明は控えますが、ひとつだけお約束できるのは、観にきて下さる皆様の心を強く揺さぶる作品になると思います。
■川床明日香 コメント
「舞台」という私にとっての新たな畑をどう耕していくのか。