くらし情報『【コラム】ワッツ・オン・ブロードウェイ?~B’wayミュージカル非公式ガイド<2023年秋号>』

2023年10月2日 12:00

【コラム】ワッツ・オン・ブロードウェイ?~B’wayミュージカル非公式ガイド<2023年秋号>

【コラム】ワッツ・オン・ブロードウェイ?~B’wayミュージカル非公式ガイド<2023年秋号>


実のところ作品の出来としては、やや“観光地化”されていたブロードウェイ版より、いつ観てもきちんと演劇然としているロンドン版のほうが好きだったりは、する。だが思い入れという点でブロードウェイ版に勝るものはなく、ゆえに35年の歴史についに幕と聞いたらいてもたってもいられず、大千穐楽のチケットこそほぼ関係者限定だったため入手できなかったが、その2日前のチャリティ公演のチケットについ、500ドルの大枚をはたいてしまったのだった。ちなみに1階席は1500ドルだったので、これでも一応ケチったほう。


【コラム】ワッツ・オン・ブロードウェイ?~B’wayミュージカル非公式ガイド<2023年秋号>


『オペラ座』と言えばシャンデリア、シャンデリアと言えば『オペラ座』。1500ドル払って観納めに来たオタクがメインの客席はジンジンに熱く、開演前からほぼ全員が感慨深げに、まだ姿の見えないシャンデリアと記念撮影をしていた。幕が開き、シャンデリアが姿を現すともう拍手、吊り上がって定位置につけばさらなる大拍手。一幕終わりにファントムの落としたシャンデリアが休憩時間に再び上がっていくと、そのほぼ最後の“雄姿”を、これまたほぼ全員が感慨深げに動画に収めていた。もちろんシャンデリア以外のスター、つまりいつ聴いても極上すぎる楽曲とキャスト陣の入魂のパフォーマンスにも山場ごとに惜しみない拍手喝采が送られており、演者と観客の特別なエネルギーが交錯する空間に身を浸すという舞台オタク冥利に尽きる喜びに、500ドルはむしろ安すぎだなと思い続けた2時間強。

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