2022年9月30日 18:00
銀杏BOYZ 特別公演『君と僕だけが知らない宇宙へ』オリックス劇場ライブレポート「目の前でロックンロールが駆け抜けていく」
どうなったら人間の喉から、こんなバケモノみたいな凄みしかない唸りみたいな声が出るのだろうか。奇しくも峯田は、その後のMCで前方の観客に対して「後ろを観て下さいよ。見世物小屋みたいな感じで観てるわけですよ」と後方の観客の説明をしていたが、自分も2階の最前列で、その凄すぎる見世物小屋を観ているのだなと変に納得すらしてしまった。
2曲目の途中で山本幹宗(Gt / sunsite、ex. The Cigavettes)・加藤綾太(Gt / THE 2)・藤原寛(Ba / AL)・岡山健二(Ds / classicus)というメンバーが入ってきて、弾き語りの演奏からバンドの演奏に入るというある意味クラシカルな魅せ方なのだが、それでもドラムがドーンと入った瞬間に異様な高揚感に襲われる。それもメンバー全員座っての演奏なのに、このバンド感というのはとてつもない。「NO FUTURE NO CRY」と全員で歌うのは、もうTHEバンドな感じで、あぁ~ロックのライブを観ているなと心から想えた。この御時世だから、観る側は何も声を発せないのだが、こちらも何だか歌っている気分になって満足してしまう。
加藤綾太(Gt / THE 2)