くらし情報『過酷な体験と向き合い描き続けた創作の軌跡を振り返る『生誕110年 香月泰男展』練馬区立美術館で開幕』

2022年2月10日 12:00

過酷な体験と向き合い描き続けた創作の軌跡を振り返る『生誕110年 香月泰男展』練馬区立美術館で開幕

展示風景より


自身のシベリア抑留体験を描いた連作「シベリア・シリーズ」により現在までも語り継がれる画家、香月泰男。彼の生誕110年を記念し、その画業をたどる展覧会『生誕110年香月泰男展』が、2月6日(日)に練馬区立美術館で開幕した。途中、展示替えを行い3月27日(日)までの開催となる。

同展は山口県出身の画家の香月泰男(1911〜74)の画業を振り返る展覧会。香月は太平洋戦争やシベリア抑留の体験を主題にした、黒や黄土色を多用した重厚感あふれる作品「シベリア・シリーズ」で知られている。また、その一方で日常生活のなかで見つけたモチーフを描いたり、鮮やかな色調の作品も数多く残している。


過酷な体験と向き合い描き続けた創作の軌跡を振り返る『生誕110年 香月泰男展』練馬区立美術館で開幕

香月泰男《二人座像》1936年 下関市立美術館蔵
展覧会は4章構成。香月が20年以上に渡って描き続けた「シベリア・シリーズ」と、他の作品をあわせて制作順に展示することで、香月の歩んできた道のりを様々な視点で辿ることを試みている。

「第1章1931~49 逆光のなかのファンタジー」では、香月が東京美術学校(現東京藝術大学)に入学した1931年から、復員した2年後の1949年までの作品を紹介する。

東京美術学校西洋画科に入学した香月は、ゴッホやピカソ、梅原龍三郎などの影響を受けつつ、独自の画風を模索し続けた。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.