2023年9月12日 10:40
PFF初日に『あみこ』山中瑶子監督×古川琴音が登壇。「若い世代で、違う風を吹かせたら」
と振り返った。
そこから「映画のお芝居ってなんだろう?」と考えていたという古川だが、その時に満島ひかり主演、越川道夫監督の映画『海辺の生と死』が上映されていたことを知り、それを観ることにしたという。「その映画には満島さんが裸になって身を清めるシーンがあって、その時に月に照らされた顔がアップになるシーンがあったんですけど、それが本当にキレイで鳥肌が立って。舞台というのはお客さんに想像してもらったり、自分で想像しながら演じるものですけど、映像ってそれがちゃんと残るんだなというのが新鮮で。わたしもその中に入りたいと思って。ちょうどその映画を製作していたのが(現在、古川が所属する芸能事務所の)ユマニテだったので、応募して入りました」と明かす。
一方の山中監督が映画の道を志そうとしたきっかけは、この日上映されたアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『ホーリーマウンテン』。それまで漠然と映画を観ていたという山中監督が、その背後にいる“つくり手”の存在を強烈に認識するきっかけになった作品だったという。
その言葉を聞いた古川も「分かる気がします」と深くうなずくと、「この仕事を始めてみて分かったのが、カメラの後ろにこんなにも人がいるんだということ。